シーズン終了時に道具の使い勝手を振り返る
このページの要点
- 雪かき道具をしまう前に一度棚卸しを
- 記憶の鮮明なうちに、使い勝手を振り返る
- 損傷のチェックと来季の買い替え計画
ひとまずはお疲れさまでした
2021年は雪解けも早く、札幌では4月を前にだいぶ雪がなくなってしまいました。ということで、シーズンは終了です。お疲れさまでした。雪国生活をなんぼか送れば、雪の残り具合にかかわらず、シーズンオフがわかるタイミングは感じますよね。そして道具の片付けです。
雪かき道具の棚卸し
物置などのスペース的に、夏の道具と入れ替えで雪かき道具を片付ける人が多いのではないでしょうか。というわけで、本格的にしまう前に一度、雪かき道具の棚卸しをしてみましょう。手持ちの道具をとりあえず全部洗い出します。剣先のスコップなどは、夏冬兼用のものもあるでしょうが、特に冬専用のものを中心に考えます。道具はスコップやダンプの器具と手袋や長靴などのウェア類に分けます。ここで一度確認しておくと、来シーズン以降、無駄な買い物を防ぐことができますよ。
器具類
器具、ウェアともに言えますが、一通りすべて洗い出してみると使用頻度に大きな差があることがわかると思います。それと、どなたにでもひとつふたつはあるんじゃないかと思うのが、全く同じ役目の器具です。なんとなく自分では使い分けしているつもりでも、オフに冷静に見ると一方で十分じゃないかと。頻度が少ない方は、あなたにとっての使い勝手が良くないのです。ここはしまわずに思い切って処分でもいいかもしれません。どなたにかあげるのもいいでしょう。予備として残しても、主戦の器具が壊れたら結局それと同型のものを買い替えることが多いからです。我が家もいまいち使わないやつは逆に傷まないので、ずっと残ってしまっています。
大事なのは使い勝手を的確に評価することです。そうすると余計な器具を買わなくて済むとともに、次に必要なものや買い替えたいものが見えてきます。
ちなみに我が家では、冬、すぐ手に取れるところには、スコップとダンプ、各1台しか置いてません。あと剣先スコップとツルハシは物置に置き、年数回の必要な時にだけ出してきます。それと普通のほうきが年中、玄関内にあります。実際に使う雪かき用具はこの5点です。そうするとシーズン中もスッキリしています。
スコップとダンプの各1台で
同時に2人が雪かきするため、スコップが複数ある場合もありますよね。スコップならまだわかりますが、ダンプが複数台あるご家庭も割とあります。
ただし、ダンプが2台フルに活躍することはまずありません。なぜなら、普通、雪を投げに行く通路が単線だからです。その場合、1台目が投げに行ったら2台目は入れ替えを待っていることになります。それも、入れ替えできるスペースまで下がって待ちます。早いから2人でやるはずなんですが、かえって非効率です。2人でやる場合には、スコップ役とダンプ役に分かれる方が効率的です。この辺の雪かきの考え方はいずれ別の項で触れたいと思います。
要するに、2人でやるにしても、スコップとダンプが各1台でいいと思うのです。ご自宅の敷地がただただ広いような場合にはその事情によりますが、雪かき道具は置いてあること自体が意外に邪魔になりますので、シンプルなのはいいと思います。
記憶が鮮明なうちに使い勝手を評価する
雪かきの主戦はスコップとダンプになりますが、それぞれ考えます。まずは壊れていないか、来シーズンもそのまま使えるかチェックしておきましょう。まじまじ見ると、予想外にダメージあるなと感じるかもしれません。使ってるときってなぜかあんまり見ていないものです。ひびが入ると、割と短期間で広がりますので、チェックはこの時期に。破損があって買い替える場合、来シーズンに新しく買ってその時に古いものを引き取ってもらえば、廃棄代が浮きます。札幌市だと大型ごみになるようです(2021年現在)。
最近では多くのホームセンターで買い替え時に引き取りをしています。ちなみに、無料引き取りは3月上旬で終わってしまうことも多いので、そこら辺も考慮しましょう。関係ない話ですけど、スコップとかダンプ等はたとえシーズン終わりでも、処分セールってやりませんよね。ということは、それを来年も売ってるんでしょうかね。いつ買っても値段はほとんど同じです。
スコップを顧みる
スコップは大きくは3タイプあります。いわゆる、雪はね、スコップ、プッシャーです。
主なチェックポイント
- このタイプ自体が自分のスタイルに合っているか
- 同じタイプでも、大きさや形状の違うものの方がよいか
- 雪離れ
- 強度
- グリップ
- 雪の刺さり方
- 雪を持ち上げた時のバランス
- 柄の長さや形状
- 色 など
全く除雪をしない母は「どれ買ってもいいけど、色は統一して」と言ってました。はぁ?
ちなみに、我が家はもうしばらくスコップです。以前はずっと雪はねを使っていましたが、雪かきの方法を変えた結果、都合が悪くなってしまいました。プッシャーは我が家の状況的にあってなかったです。
といったことを、シーズン終了から近い時期に検討しました。この時期に一度検討しておくと、来シーズンにすんなり準備できますよ。
だいたい、バタバタ雪が降ってとりあえず手持ちの用具を出すだけ出してそれを仕方なく使いながら、「前々から思ってたけどこれ不便だよな。もっと楽なものないんか」って一通り何かに愚痴って、「だから除雪機あれば全部済むのにな」って飛躍してる間に新年迎えたりしてませんか。あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくです。
ダンプを顧みる
ダンプのチェックポイントは大きさ。側面の高さが2種類あります。1回で運べる量が違います。倍くらい違うんじゃないでしょうか。結構値段がするので気軽には買いにくいですが、主力なんで検討しましょう。近年、そりに持ち手がついたような形のものもありますね。使ったことはありませんので、持っている方にご感想を教えてもらいたいところです。幅が狭いので、込み合ったところで力を発揮しそうです。車の置き場所次第でスペースが生まれたり、逆に寄せないといけない事情ができたりして、今シーズンと来シーズンでの違いもあり得ます。ちょっとご参考に。
北陸や東北などのニュース映像などで目にする、屋根の雪下ろしに使う側面のないダンプ(ちょっと名前がわかりません)については、北海道で持ってる人はかなり少ないと思いますので、正直知識がありません。雪下ろし自体しない方が多数派ですし。
シリコンスプレーの件
今年はじめてなんですが、しまう前にシリコンスプレーを塗ってみました。これまでは、シーズンになって出してきてから天候やタイミングを見計らって塗っていました。寒いときに塗るのは乾きが悪く、降雪で濡れて塗れない。それで陰になるところで乾かさないといけなかったりします。シーズン前にちょうどよく準備するのはどうも苦手なので、しまう前がよいのではないか、と思いました。オフに塗る場合、時間的に急ぐこともないですし、スプレー自体は年間通して売っていますのでよいかなと。しまっているうちに取れてしまうようなこともないんじゃないでしょうか。ちなみに、ウェア類の防水加工も同じだと思います。
冬以外に塗る場合の注意点は、あまり風の強すぎない日を選びましょう。冬には飛んでこない、草とか砂とか虫とかがくっつく可能性があります。塗った直後に飛ばされた枯れ葉や、春に先んじた数少ない小虫が固着して、LOSE-LOSEの関係になりました。解放しました。介抱もしました。するとある日、玄関先に見たこともないようなごちそうが山のように置いてありました。さて、これって食べますか?
リフォーム等の有無も踏まえて
ロードヒーティングを導入するような大掛かりなものでなくても、ちょっとした段差をなくす、あるいはあえて設けるといったこともあることでしょう。我が家で一度リアルに検討したのは滑らないように通路にゴムシートを引く、というものでした。福祉用品だったと思います。いろいろあって結局導入しませんでしたが、雪が積もる前に行わないといけないものは、ここから検討開始です。
おわり